11/13(土)・14(日)の2デイズで行われた
中川翔子デビュー5周年記念ライブ「超貪欲☆まつりin幕張メッセ」
1日目:Blue☆Star/2日目:Pink☆Star→大成功に無事終了!


今回(僕が関わり出してから)初の「演出映像ナシ」ライブ。
(遠くの人に見えるようにライブ映像を出す、いわゆるサービス映像はあるよ)

前々回「超貪欲☆まつりin日本武道館」前回「PrismTour2010」は
映像に特化した演出でした。
しようこちゃん本人からも、ファンの皆様からも
音楽と映像とステージングのシンクロに大絶賛を頂きました。

だからこそ。

今後「映像がないとライブができない」ような歌手にはしたくない。

音楽ライブの基本はやっぱり当たり前に「音楽」なんです。
良い音が出てさえすれば、ライブは成立する。その軸は一切ブレません。

そこに舞台美術や照明や特殊効果や映像などの“外側”を着飾る事で
エンターテイメントとしての厚みが出て来るワケですが、
その“外側”がないと成立しないような、中身が空っぽのライブはやりたくない。

デビューして5年の節目。
音楽だけじゃなく、テレビなんかでも大活躍のしょこたん。
そのしょこたんが、音楽のステージに立ち続けていく上で
必ず通らなければいけない瞬間があります。

『生身の自分でどこまで勝負できるか。』

今回のテーマはまさにそれでした。

大好きなアニソンカバーは一切ナシ。
全て自身のオリジナル曲のみで構成。
しかも2デイズで、同じ内容を2回やるんじゃなく
違うメニューで合計6時間を2日間に分けてやる感覚。
体力的にも精神的にも『挑戦』です。

映像がない以上、映像クリエイターとしての出番はないワケで
当初このライブに直接的に関わる予定はありませんでした。

しかし、ワタナベエンターテインメント首脳陣は僕にチャンスをくれました。
「なかむー、今回“演出”として関われないかな?」
電話をくれた市川さんに「やります!喜んで!!」と即答しました。

前回のツアーを終えた時、彼女の歌手としての活動全般に
演出として参加する事を希望しました。
その希望を今回叶えてくれたのが、他でもない市川さん。
まわりのみんなも応援してくれました。しょこたん本人も。
チーフマネージャーとして超多忙な日々を送る市川さんの
サポート的な立場で関わりつつ、このライブを演出する事になりました。

何度かしょこたんという“歌手”に関わる度に思っていた事。
「中川翔子は“ライブアーティスト”である」という事。
彼女の歌声、パフォーマンス力はまだまだ発展途上で
一緒にライブをやればやる程、その成長に驚かされます。

彼女はよく“貪欲”という言葉を使います。
僕から見れば、しょこたん自身が誰よりも“貪欲”に努力し、勉強し、
そこから色んなモノを驚異的なスピードで吸収する人だと思います。
その貪欲さに裏付けされる成長過程に関わりたいと思っていたので
今回の演出家としての起用はとても嬉しい事でした。

映像がない、アニソンカバーがない、2日間で約40曲を創りあげる、
そして、リハーサル時間はあってもあっても足りない気がする…。
しょこたん本人には一見、ネガティブ要素が多く見受けられる今回のライブ。
しかし、それらを全て乗り越えた時、中川翔子が得るモノの大きさは
計り知れないハズだと願い、約1ヶ月半の準備期間を過ごしました。

彼女はセットリスト構成にも演出面にも積極的に意見を出し、
自分のライブにちゃんと責任を持とうという意志が伝わってきました。

この時点で、今回のライブはほぼ成功なんです。
しょこたんは、数々のネガティブ要素に対して
不安を言葉にはしたけれど、最後の最後まで逃げませんでした。

あとはしょこたんひとりではなく、我々スタッフが一丸となり
「チーム」として、「プロフェッショナル」として、
このライブの成功に向けて真摯に取り組めば、失敗なんてない!

そして本番。
彼女は成長過程の階段を、それこそ3段くらい一気に駆け上がりました。
「突き抜けた」という言葉が一番しっくりくるかも。
歌もパフォーマンスも
「オタクアイドル」ではなく「ライブアーティスト」として
堂々たるステージを魅せました。
予想を遥かに上回るパフォーマンスに何度も鳥肌が立ちました。

結果、たくさんの方々から、たくさんのお誉めの言葉を戴きました。
もちろん細かな反省点やちょっとの失敗はありますが(苦笑)
それらはライブならではご愛嬌という事で。

2日目のステージが終わった直後の舞台裏にて
しょこたんは満面の笑顔で言いました。
「ライブやっぱり楽しい!!もっと歌いたい!!またやりたい!!」
「このまま明日もYellow☆Starやろう!!(笑)」

今回、ホントにしょこたん自身が良くがんばりました。
厳しい事も言いました。本人の希望を全て叶えたワケでもありません。
でもその「もっとこうしたい!」「もっと歌いたい!」のストレスが
次のライブへと繋がるんです。

2日目のラスト。ダンサーもバンドもハケ終わった後、しょこたんから
重大発表が行われました。
「来年!2011年!春にツアー開催決定しましたー!!!」
ギリギリまで市川さんと交渉し、最後の最後に言わせてもらう許可をもらいました。
しょこたん本人が『次』を言葉にして明確にする事で、
ファンの皆さんも、しょこたん自身も、
ライブが終わって真っ白にならなくて済むからです。

ただの話題作りではなく、次へつなげるための大切な一言。
次のツアーも演出として参加する事が決まっている以上、ゼッタイに欠かせない
最後のひとツマミのスパイス的な演出。
…ちゃんと効いたかな??


今回の仕事を経て、僕自身の至らぬ点、不勉強な点も見つめ直せました。
人間関係の難しさもあらためて経験しました。
自分、まだまだやなぁ。
もっと色んなモノを観て、色んな音と言葉を聴いて、たくさん勉強して、
そして新しいモノをまた産み出せるように!
しょこたんと共に成長できるように!
もっともっと努力しよう!と決心できる、本当に良い現場でした。

こんな僕にチャンスをくれた皆々様、本当にありがとうございました。

たくさんの人が関わって、たった2日間の夢の舞台を創る。
大変な事はたくさんあるけど、やりがいのある、大好きな仕事です。
今回もやっぱり楽しかった!

僕らは次に向けてもう走り出しています。
毎度イイモノを創り続ける事で、どんどん自分達を追いつめる我々はみんな自分にドS。
手抜き手加減一切ナシ!


これだけは声を大にして言える。
しょこたんの歌声を聴いた事ない人には、是非一度聴いて欲しい。
間違いなく予想を裏切る事ができる。
彼女はもう立派な「ライブアーティスト」である。
テレビやブログでは観る事のできない『中川翔子』がそこに在る。

ひとりでも多くの人に、彼女の歌う姿を届けられるように
もっともっとイイモノを創ります!乞うご期待!!
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by wamhouse | 2010-11-16 05:31 | 創 : work